レジェンド・オブ・ルーンテラの紹介
今日は、私が最近ハマっているデジタルカードゲーム、レジェンド・オブ・ルーンテラ(略称「LoR」、以下LoRで統一させていただく)の紹介をしていこうと思う。
1. LoRとは?
LoRは2020年5月1日にRiot Games社からリリースされた、新興DCGである。同じRiot Games社のオンラインPCゲームであり、10周年を迎えたリーグ・オブ・レジェンド(以下LoL)と世界観を同じくし、LoLのチャンピオンたちがカード化して参戦している。
LoL関係のゲームと聞いて一部の方々は不安に思われるかもしれないが、私としてはLoRは大変よくできたDCGだと思っている。もちろん駄目なところもあるが……。
システムについて少しだけ解説すると、LoRはたいていのターン制TCGとは異なる。先攻後攻のような概念はあるが、プレイ順と攻撃権が与えられるのが先か後かというくらいである。各ラウンド(ターンではない)でお互いにカードを交互にプレイできるし、攻撃権さえあれば毎ラウンド攻撃できる『双方向』なゲームだ。なかなか新鮮で面白い。
ゲーム性をダラダラと書き連ねても冗長であるので、以下にLoRの良いところと駄目なところを簡単に書いていく。
2. LoRの良いところ
まずビジュアルが素晴らしい。イラストやアニメーションは美麗で、LoLの世界観とカードゲームが見事に融合している。私が洋ゲーのイラストに慣れているだけかもしれないが。
ビジュアル面以外でもLoLの豊潤な世界観・フレーバーもじゅうぶんに発揮されている。キャラのボイス種類は多く、キャラ同士の掛け合いも豊富だ。プレイする度に違うボイスが流れたりする。個人的にこの点は非常に好ましいと感じている。また、洋ゲーの邦訳にありがちなパロディネタも多いので、思わずクスッときてしまうことも。
ゲームバランスもなかなか良好であり、正式リリースから数週間(執筆時点)だが群雄割拠の環境となっている。LoRでは地域ごとにカード群がわけられているのだが(ハースストーンやシャドウバースのヒーローやクラスのようなもの)、この地域は1デッキに2つまで合わせて構築できる。大雑把に言えば、ドルイドとウォーロックの混合デッキをつくったり、ビショップだけで構築することもできるということだ。現在はデマーシア、フレヨルド、アイオニア、ノクサス、ピルトーヴァー&ゾウン、シャドウアイル、ビルジウォーターの7地域があり、環境の多様性の源になっている。Tier上位のデッキにピルトーヴァー&ゾウンが多いのは秘密だ。
また、これはゲーム自体の良いところというわけではないが、リリースから間もないため参入しやすい。今からでもじゅうぶん追いつくことができる。みんなも始めよう!!!!!
ちなみに、後述するように毎日コツコツ進めるゲームだし、バランス調整や新カードリリースのスパンは短いと公式が明言しているので、早めのほうがいいだろう。
3. LoRの駄目なところ、不満点
今度は良くないところを語っていこうと思う。
まず、イルーシブという言葉はわかるだろうか。フリーティングは? エンライトなんてのもある。
上記の3つはカードの能力である。例えばイルーシブはMtGでいう飛行だ。イルーシブ持ちの攻撃はイルーシブ持ちでしかブロックできない……というもの。なにが言いたいかというと、ぱっと見てカードの能力がわかりづらすぎるのだ。種類も多い。まったく直感的ではなく、チュートリアルに出てこない能力もある。実際のプレイで覚えるしかないのはかなり不親切だと感じる。
次に、カード生産効率の悪さだ。各レア度のワイルドカードや、他のDCGの魔素やレッドエーテルに相当するもの(シャード)はあるが、カードの分解はできない。どうやってカードやシャードを手に入れるのかというと、ゲームをプレイしていくうちに貰えるリワードから入手する。カードパックは存在しない。試合に勝利するなどしてEXPを溜めてリワードを解放するのだが、試合に勝つためのカードが欲しいのに試合に勝てと言われているのだ。なかなか厳しいものがある。上記の地域の多さもここでは裏目に出ている。せっかく多様なデッキが存在するのに、それらを気軽に試すことはできない。
ただ、最高レアであるチャンピオンカードはデッキに6枚まで(チャンピオンに限らないが同名カードは3枚までなので、3枚入れるなら2種類ということだ)しか入れることしかできないルールがある。有力なチャンピオンを3枚作っておけば使い回せるうえに、ランダムにチャンピオンカードを入手する際は3枚所持しているものは出てこないので、一度資産が確保できるとなんとかなるのだが……。
ちなみに、2440円の課金でチャンピオンカード7枚ぶんのワイルドカードが買えるのでほぼ1デッキできる。さらにTwitch Primeとの連携で各レア度のワイルドカードが1枚ずつ貰えるので、参考までに。
3つめは、前衛的なルールそのものだ。たいへん斬新でゲームテンポもバランスも良いのだが、はっきり言って初心者バイバイである。
プレイングの自由度が高すぎるため、TCG経験者ですら慣れるには時間がかかる。私は1日かかった。チュートリアルで理解できる範囲には限度があり、視覚的に把握しづらく、トライ・アンド・エラーの繰り返しになる。ルールを覚えるだけなのにトライ・アンド・エラーを強いられるので、苦痛な人には苦痛だろう。
4. まとめ
・ビジュアルは良好だが、UIは不親切な面も。
・ルールはかなり戦略性に富む。ただしそのぶん慣れが必要。
・テキストが非常にわかりづらい。
・デッキが完成するまでが長いが、完成してからはいくらか楽。
・ピルトーヴァー&ゾウンが強い。
いかがだっただろうか? 私としては100点中85点くらいのゲームという認識である……現時点では。課金すれば一瞬で強くなれるというゲームでもなくプレイングの腕が問われるので、長くコツコツとトライ・アンド・エラーできる方にはオススメのDCGだ。
しばらくしたら、初めたばかりの方向けの記事を書こうかなと思っているので、よろしければそちらも。